“せいきん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
星菫25.0%
生擒18.8%
精勤12.5%
青金12.5%
青錦12.5%
制禁6.3%
青衿6.3%
青襟6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
六 人としての子規しきを見るも、病苦に面して生悟なまざとりをてらはず、歎声を発したり、自殺したがつたりせるは当時の星菫せいきん詩人よりも数等近代人たるに近かるべし。
病中雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
或時は村内の愛弟愛妹幾人となく引きつれて、夏の半ばの風和き夜な/\、舟綱橋ふなたばしあたりに螢狩りしては、団扇うちはの代理つとめさせられて数知れぬ流螢りうけい生擒せいきんしたる功労もこれにあり。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
吉宗の鑑識めがね、いやなに、源蔵の礼ごころじゃ。このうえともに、な、精勤せいきんいたせ。頼むぞ
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
昼も妻戸をほのぐらく垂れこめて、青金せいきん砂子すなごのみが妖美あやしく光るふすまの隅に、薬湯くすりの番をしている侍女かしずきたちも、そこを隔てた姫の部屋をはばかるようにして、低声こごえに答えるのであった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鱗革うろこがわ朱紅あけうるしやら金箔はくをかけたよろいを着、青錦せいきん戦襖じんばおりに黄色の深靴をはいていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
殉死は国家の御制禁せいきんなる事、とくと承知候えども壮年の頃相役を討ちし某が死遅れ候までなれば、御とがめも無之かと存じ候。
いぬしたい、人は色にはしる。狗と人とはこの点においてもっとも鋭敏な動物である。紫衣しいと云い、黄袍こうほうと云い、青衿せいきんと云う。皆人を呼び寄せるの道具に過ぎぬ。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
青襟せいきんの将軍顕家のけなげな意気に打たれて奮い立ったものか。それもあろうが、皇室を大事に思うことでは、むしろ僻地の武族や若者の方が純であったかもわからない。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)