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紫衣
ふりがな文庫
“紫衣”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
しい
57.1%
しえ
42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しい
(逆引き)
狗
(
いぬ
)
は
香
(
か
)
を
恋
(
した
)
い、人は色に
趁
(
はし
)
る。狗と人とはこの点においてもっとも鋭敏な動物である。
紫衣
(
しい
)
と云い、
黄袍
(
こうほう
)
と云い、
青衿
(
せいきん
)
と云う。皆人を呼び寄せるの道具に過ぎぬ。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
烏帽子
(
えぼし
)
、
直垂
(
ひたたれ
)
の
伶人
(
れいじん
)
、
綾錦
(
あやにしき
)
の
水干
(
すいかん
)
に下げ髪の童子、
紫衣
(
しい
)
の法主が練り出し、
万歳楽
(
まんざいらく
)
や
延喜
(
えんぎ
)
楽を奏するとかいうことは、昔の風俗を保存するとしてはよろしいかもしれぬが
教育と迷信
(新字新仮名)
/
丘浅次郎
(著)
紫衣(しい)の例文をもっと
(4作品)
見る
しえ
(逆引き)
精力的な五十歳がらみの
肉
(
しし
)
むらをくるむ
紫衣
(
しえ
)
と
金襴
(
きんらん
)
からは、
名木
(
めいぼく
)
の香と人間臭とが一つに
交
(
ま
)
じって立ちのぼっている。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
朝
神居古潭
(
かむゐこたん
)
の停車場から乘車。金襴の袈裟、
紫衣
(
しえ
)
、旭川へ行く日蓮宗の人達で車室は一ぱいである。旭川で乘換へ、
名寄
(
なよろ
)
に向ふ。旭川からは
生路
(
せいろ
)
である。
熊の足跡
(旧字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
紫衣(しえ)の例文をもっと
(3作品)
見る
“紫衣”の解説
紫衣(しい、しえ)は、紫色の衣服である。前近代の日本や中国では、高官が身に付けるべき高貴な色とされた。原則として庶民や低い位の官吏には着用できなかったが、特に許されることがあり、名誉とされた。
(出典:Wikipedia)
紫
常用漢字
中学
部首:⽷
12画
衣
常用漢字
小4
部首:⾐
6画
“紫衣”で始まる語句
紫衣褫奪
紫衣金襴
紫衣束帛
検索の候補
紫衣金襴
白紫衣
紫衣束帛
紫衣褫奪
紫草衣
“紫衣”のふりがなが多い著者
徳冨健次郎
徳冨蘆花
丘浅次郎
夏目漱石
吉川英治
岡本綺堂
田中貢太郎