“万歳楽”の読み方と例文
読み方割合
まんざいらく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「これは万歳と申しまして、鶴は千年の寿よわいを延べ、亀は万年まんねんるとかや、それに則った万歳楽まんざいらく、ご覧なされい、ご覧なされい」
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
烏帽子えぼし直垂ひたたれ伶人れいじん綾錦あやにしき水干すいかんに下げ髪の童子、紫衣しいの法主が練り出し、万歳楽まんざいらく延喜えんぎ楽を奏するとかいうことは、昔の風俗を保存するとしてはよろしいかもしれぬが
教育と迷信 (新字新仮名) / 丘浅次郎(著)
万歳楽まんざいらく陵王りょうおうの舞まで出つくして、花の梢の夕月に、歓楽の疲れも淡く暮れるかと見えたころ、突如、後醍醐は引き直衣のうしのおすがたを椅子いすにかけ、横笛を取って、一曲吹いた……、そして
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)