“陵王”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りょうおう66.7%
りようわう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのむかし、この顕家もまだ十四歳の左中将の若者であったころ、北山殿どの行幸みゆきに、花の御宴ぎょえんばいして、陵王りょうおうの舞を舞ったことがある。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また大将の典侍腹てんじばらの二男と、式部卿の宮の御長男でもとは兵衛督であって今は源中納言となっている人の子のこの二人が「皇麞こうじょう」、右大臣の三男が「陵王りょうおう
源氏物語:35 若菜(下) (新字新仮名) / 紫式部(著)
花の木間このま、夕日花やかに移ろひて、陵王りようわう(扮装せる当年十四歳の顕家)のかがやき出でたるは、えもいはず、おもしろし。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
表に陵王りようわうの舞樂を極彩色にかき、裏に墨繪の野馬が三頭遊んでゐる衝立ついたての上には、お駒のヨソイキの晝夜帶ちうやおびが、眞ツ赤なハギを見せてかゝつてゐた。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)