“御宴”の読み方と例文
読み方割合
ぎょえん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのむかし、この顕家もまだ十四歳の左中将の若者であったころ、北山殿どの行幸みゆきに、花の御宴ぎょえんばいして、陵王りょうおうの舞を舞ったことがある。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「こうしましょう、ね、セエラ。あなたは宮様プリンセスで、これは宮中きゅうちゅう御宴ぎょえんなの。」
むろん政治上の事にかかわる範綱ではないから、和歌のお相手や、稀に、御宴ぎょえんの端につらなるくらいの程度であった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)