“青衿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あおえり33.3%
あをえり33.3%
せいきん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
青衿あおえりをつけた麻の着物をまとい、髪さえろくにとかさず、履物はきものもはかないではだしでいたが、その顔は満月のように美しくかがやき、笑うと花が咲きかがやくようで
家貧しければ身には一五三麻衣あさごろも青衿あをえりつけて、髪だもけづらず、くつだも穿かずてあれど、かほ一五四もちの夜の月のごと、めば花の一五五にほふがごと綾錦あやにしき一五六つつめる一五七京女﨟みやこぢよらうにもまさりたれとて
いぬしたい、人は色にはしる。狗と人とはこの点においてもっとも鋭敏な動物である。紫衣しいと云い、黄袍こうほうと云い、青衿せいきんと云う。皆人を呼び寄せるの道具に過ぎぬ。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)