“星菫”の読み方と例文
読み方割合
せいきん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
詩壇に、『星菫せいきん派』と称せられた、恋愛至上主義の思潮は、たしかに、このロマンチシズムの御影であった。
婦人の過去と将来の予期 (新字新仮名) / 小川未明(著)
六 人としての子規しきを見るも、病苦に面して生悟なまざとりをてらはず、歎声を発したり、自殺したがつたりせるは当時の星菫せいきん詩人よりも数等近代人たるに近かるべし。
病中雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
仙台においても、女学生たちは、読んでいるのかどうだかわからぬが、詩集やら小説本やらを得意そうにかかえて闊歩かっぽし、星菫せいきん派とかいうのであろう、たいてい眼鏡をかけて
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)