“子規”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しき73.9%
ほととぎす17.4%
ほとゝぎす8.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何度読んでもおもしろく、読めば読むほどおもしろさのしみ出して来るものは夏目先生の「修善寺日記しゅぜんじにっき」と子規しきの「仰臥漫録ぎょうがまんろく」とである。
備忘録 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
東京鳴球めいきゅう氏より郵送せられし子規しき先生の写真及び蕪村ぶそん忌の写真が届きしは十日の晩なり。余は初めて子規先生の写真を見て実に驚きたり。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
私は翁の書をそでにしたなり、とうとう子規ほととぎすくようになるまで、秋山しゅうざんを尋ねずにしまいました。
秋山図 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
三四郎がのぞくやいなや隣の男はノートを三四郎の方に出して見せた。絵はうまくできているが、そばに久方ひさかた雲井くもいの空の子規ほととぎすと書いてあるのは、なんのことだか判じかねた。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
二人はこんなことを言ひながら、やつとこぶしをひらき始めたやうな蕨を手に余るほど採りつゝ歩いた。山際では鳩がのんきさうにホウ、ホウと鳴いてゐた。子規ほとゝぎすも鶯も啼いた。
父親 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
「月夜に寝ほうけて鳴出なきいづる時は常の声ともことなりぬべし。今のなくは何かは異ならん。あれ見給へ、飛びゆく姿もさやかなるを」と指さゝれて、あはれこの子規ほとゝぎすいつも初音はつねをなく物になりぬ。
すゞろごと (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)