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生擒
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いけどり
ふりがな文庫
“
生擒
(
いけどり
)” の例文
「
2
大軍の主将といえども、
生擒
(
いけどり
)
にされないことはない。しかし、微々たる田夫野人でも、その操守を奪い取ることは出来ない。」
論語物語
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
「あの
国
(
くに
)
にすんだにしても、みんな
生擒
(
いけどり
)
にされたり、
殺
(
ころ
)
されたりするものばかりでもないだろう。」と、ひとりがいいますと
ふるさと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
何でもよほど古い事で、
神代
(
かみよ
)
に近い昔と思われるが、自分が
軍
(
いくさ
)
をして運悪く
敗北
(
まけ
)
たために、
生擒
(
いけどり
)
になって、敵の大将の前に引き
据
(
す
)
えられた。
夢十夜
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「そうだ。ミミ族だ。さっきから音響砲の砲撃をくらって、かなり弱っている。さあ、そこをつけこんで、あ
奴
(
いつ
)
らを、みな
生擒
(
いけどり
)
にしてもらおう」
宇宙戦隊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
それはこの記者を
生擒
(
いけどり
)
にして、新聞紙の上で
熾
(
さかん
)
に賛成論を書き立てさせたら、屹度
効力
(
ききめ
)
があるだらうと思つたからだつた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
山三郎を
生擒
(
いけどり
)
にするなどというが、それは駄目ですぜ、何故なりゃア
彼奴
(
あいつ
)
は滅法力がある、十八人力あると云いまさア、浦賀中で聞いて御覧なさい
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
凱旋の翌日、
獲
(
え
)
た首を検したのに二千五百余あった。
下方
(
しもかた
)
九郎左衛門が
生擒
(
いけどり
)
にした
権阿弥
(
ごんあみ
)
をして首を名指さしめた。
桶狭間合戦
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
それから、僕が日本語でやる
生擒
(
いけどり
)
の報告中、チャンドを見るジェソップ氏の眼に、失望の色が濃くなってきた。
一週一夜物語
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
延喜年間に盗の為に殺された
前安芸守
(
さきのあきのかみ
)
伴光行、
飛騨守
(
ひだのかみ
)
藤原辰忠、
上野介
(
かうづけのすけ
)
藤原厚載、
武蔵守
(
むさしのかみ
)
高向利春などいふものも、
蓋
(
けだ
)
し維幾が
生擒
(
いけどり
)
されたやうな状態であつたらう。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
中屋敷では、時田が美吉屋の家宅の摸様を書いたものを一同に見せ、なるべく二人を
生擒
(
いけどり
)
にするやうにと云ふ城代の注文を告げた。岡野某は相談して、時田から
半棒
(
はんぼう
)
を受け取つた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
この現象は五、六年に一回位の割合で起り、鮒に限っているそうであるが、其原因は不明であるという。水鳥も絶えず沼に浮んで居るが、去年は十数羽の
鵜
(
う
)
が来て、其一羽を網で
生擒
(
いけどり
)
したとか。
尾瀬雑談
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
一、
生擒
(
いけどり
)
の二王子は沈惟敬に添へて返す
二流の人
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
「
生擒
(
いけどり
)
のものか」
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大和は、文武の達者で、和歌の名人であったから、元就かねて
生擒
(
いけどり
)
にしまほしきと言っていたのを光景思出し、大和守に其意を伝えて、之を生擒にした。
厳島合戦
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
それを
使
(
つか
)
って、
飛
(
と
)
んでいる
鳥
(
とり
)
をうつこともできれば、また、
巧
(
たく
)
みな
方法
(
ほうほう
)
で
生擒
(
いけどり
)
にすることもできます。あなたがたも、はやく、
見
(
み
)
つからないうちに、お
帰
(
かえ
)
りなさい。
ふるさと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「おお、これじゃ、これじゃ。
儂
(
わし
)
の想像していたとおりじゃった。二つの球体が互いにぐるぐる廻っているのがよく分る。はて、こういうわけなら、○○獣を
生擒
(
いけどり
)
に出来ないこともないぞ」
○○獣
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
今で云へば県庁を襲撃し、県令を
生擒
(
いけどり
)
し、国庫に入る
可
(
べ
)
き財物を掠奪したのに当るから、心を天位に掛けぬまでも大罪に相違無い。将門は玄明、興世王なんどの
遣口
(
やりくち
)
を大規模にしたのである。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
して集めてきたまえ。○○獣の
生擒
(
いけどり
)
がうまくゆかなければ、この事件の被害はますます大変なことになるのだ。井戸掘機械なりとなんなりと、要ると思うものはすぐ集めてきて、早くこのとおりの穴を
○○獣
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
○○獣
生擒
(
いけどり
)
○○獣
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
擒
漢検1級
部首:⼿
15画
“生”で始まる語句
生
生命
生憎
生活
生涯
生々
生垣
生物
生温
生死