“武蔵守”の読み方と例文
読み方割合
むさしのかみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こう武蔵守むさしのかみ師直もろなおといういやなじじいが、卜部うらべの兼好という生ぐさ坊主に艶書の注文をしたなどというはなしを生ずるに至っているのである。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
昔では、織田信長の家来に、美濃みの金山の城主、森武蔵守むさしのかみ長一というのがあり、森蘭丸の兄で、鬼武蔵と言われた豪勇の侍だが、二十七歳で若死している。
「申しおくれました。——足利ノ庄の国元にいて、久しく留守の家職(国家老)を勤めおりまするこう武蔵守むさしのかみ師直もろなおと申すもの。以後、お見知りおき下されましょう」
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)