トップ
>
武蔵守
>
むさしのかみ
ふりがな文庫
“
武蔵守
(
むさしのかみ
)” の例文
高
(
こう
)
ノ
武蔵守
(
むさしのかみ
)
師直
(
もろなお
)
という
厭
(
いや
)
なじじいが、
卜部
(
うらべ
)
の兼好という生ぐさ坊主に艶書の注文をしたなどという
談
(
はなし
)
を生ずるに至っているのである。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
昔では、織田信長の家来に、
美濃
(
みの
)
金山の城主、森
武蔵守
(
むさしのかみ
)
長一というのがあり、森蘭丸の兄で、鬼武蔵と言われた豪勇の侍だが、二十七歳で若死している。
随筆銭形平次:07 ペンネーム由来記
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「申しおくれました。——足利ノ庄の国元にいて、久しく留守の家職(国家老)を勤めおりまする
高
(
こう
)
ノ
武蔵守
(
むさしのかみ
)
師直
(
もろなお
)
と申すもの。以後、お見知りおき下されましょう」
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかしその弟、
多田次郎朝実
(
ただのじろうともざね
)
、
手島冠者隆頼
(
てじまのかんじゃたかより
)
、
太田太郎頼基
(
おおたのたろうよりもと
)
は信頼するに足る存在です。さらに、
河内
(
かわち
)
には石川の郡を領する
武蔵守
(
むさしのかみ
)
入道
義基
(
よしもと
)
、その子の
石川判官代義包
(
いしかわのはんがんだいよしかね
)
。
現代語訳 平家物語:04 第四巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
去
(
さ
)
んぬる
正平
(
しょうへい
)
の昔、
武蔵守
(
むさしのかみ
)
殿(
高師直
(
こうのもろなお
)
)が
雲霞
(
うんか
)
の兵を
引具
(
ひきぐ
)
して将軍(
尊氏
(
たかうじ
)
)御所を打囲まれた折節、兵火の
余烟
(
よえん
)
を
遁
(
のが
)
れんものとその近辺の
卿相雲客
(
けいしょううんかく
)
、或いは六条の長講堂
雪の宿り
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
▼ もっと見る
織田信長の家臣で、美濃の金山の城主、森
武蔵守
(
むさしのかみ
)
長一というのがある。本能寺で戦死した森
蘭丸
(
らんまる
)
の兄で、鬼武蔵と呼ばれたが、これは、ナガカズと読ませたらしい。
胡堂百話
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
延喜年間に盗の為に殺された
前安芸守
(
さきのあきのかみ
)
伴光行、
飛騨守
(
ひだのかみ
)
藤原辰忠、
上野介
(
かうづけのすけ
)
藤原厚載、
武蔵守
(
むさしのかみ
)
高向利春などいふものも、
蓋
(
けだ
)
し維幾が
生擒
(
いけどり
)
されたやうな状態であつたらう。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
去
(
さ
)
んぬる
正平
(
しょうへい
)
の昔、
武蔵守
(
むさしのかみ
)
殿(
高師直
(
こうのもろなお
)
)が
雲霞
(
うんか
)
の兵を
引具
(
ひきぐ
)
して将軍(
尊氏
(
たかうじ
)
)御所を打囲まれた折節、兵火の
余烟
(
よえん
)
を
遁
(
のが
)
れんものとその近辺の
卿相雲客
(
けいしょううんかく
)
、或ひは六条の長講堂
雪の宿り
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
南朝の
御世
(
みよ
)
の頃、新田
武蔵守
(
むさしのかみ
)
が
小手指
(
こてさし
)
ヶ原の合戦から駈け渡って、
足利
(
あしかが
)
方の矢かぜを浴びたのもこの辺りだし——近くは、天正の頃、太田
道灌
(
どうかん
)
の一族だの、千葉氏の一党が、幾たびも興り
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
武
常用漢字
小5
部首:⽌
8画
蔵
常用漢字
小6
部首:⾋
15画
守
常用漢字
小3
部首:⼧
6画
“武蔵守”で始まる語句
武蔵守輝勝
武蔵守輝国