“蘭丸”の読み方と例文
読み方割合
らんまる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主従は哄笑こうしょうする。そしてやがて、杯をとり合うと、小姓の蘭丸らんまるまでしりぞけて、酒間のはなしは、却ってまじめに、また小声になっていた。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
織田信長の家臣で、美濃の金山の城主、森武蔵守むさしのかみ長一というのがある。本能寺で戦死した森蘭丸らんまるの兄で、鬼武蔵と呼ばれたが、これは、ナガカズと読ませたらしい。
胡堂百話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
かの有名な森蘭丸らんまる。その蘭丸の従兄弟いとこであり、そうして過ぐる夜衣笠山まで、巫女を追って行った若武士なのである。信長の大切の命を受け、京へいそいでいるところであった。
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)