“蘭瞼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
らんけん80.0%
まぶた20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一足……また、ズッと迫ってきたが、こんどはお綱、うしろへ退かずに、きりりと蘭瞼らんけんべにを裂いた。が——声はかえって落ちついて
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
身をかわしたが、片足ままにならぬ重蔵、思わず、よろりとなるのを、支え止めた千浪は、さッと美しい蘭瞼らんけんをいからせて
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なおかつ如海は加えるものを与えず、女の蘭瞼まぶたをむごたらしく上から見すえる。女はも気もかすみ、怨めしげに重なっている上の眼を見すえた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)