“らんけん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蘭瞼66.7%
蘭軒33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きりっと吊りあがった蘭瞼らんけんが、周馬の軽薄な唇をひるまずに睨まえて
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御方の蘭瞼らんけんは剣のような鋭さで、その時じっと新九郎の顔を射て来た。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鴎外が抽斎や蘭軒らんけん等の事跡を考証したのはこれらの古書校勘家と一縷いちるの相通ずる共通の趣味があったからだろう。
鴎外博士の追憶 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
それは伊澤蘭軒らんけんの嗣子榛軒しんけんむすめで、棠軒の妻であつた曾能子刀自そのことじである。刀自は天保六年に生れて大正五年に八十二歳の高齡を保つてゐて、耳もなほさとく、言舌も猶さわやかである。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)