蘭丸らんまる)” の例文
主従は哄笑こうしょうする。そしてやがて、杯をとり合うと、小姓の蘭丸らんまるまでしりぞけて、酒間のはなしは、却ってまじめに、また小声になっていた。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
織田信長の家臣で、美濃の金山の城主、森武蔵守むさしのかみ長一というのがある。本能寺で戦死した森蘭丸らんまるの兄で、鬼武蔵と呼ばれたが、これは、ナガカズと読ませたらしい。
胡堂百話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
かの有名な森蘭丸らんまる。その蘭丸の従兄弟いとこであり、そうして過ぐる夜衣笠山まで、巫女を追って行った若武士なのである。信長の大切の命を受け、京へいそいでいるところであった。
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
いつ蘭丸らんまるにのっそりの領地をると云いました、私は今にもしもあいつが親方の言葉に甘えて名をならべて塔を建てれば打捨うっちゃってはおけませぬ、たたき殺していぬにくれますこういうように擲き殺して
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
蘭丸らんまる数値すうち
未来の地下戦車長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「きょうお留守に、御城内から、ついでのお使いがあったとやらで、蘭丸らんまるからお父上さまへと、お手紙が参っておりまする」
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蘭丸らんまる様の兄様で。……オットいけないまた違ったか。従兄弟いとこでございますよ、従兄弟々々々……ところで昨日でございますがな、午後から参ったのでございますよ。ハイハイ私の屋敷へな。
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
同じように、信長のそばに、影の形に添うようにいている美童があった。姓は森、名は蘭丸らんまる
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「心配なものではない。蘭丸らんまるじゃ、少年じゃ、さしつかえあるまい」
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それを誰かと人々が見ると、つねに信長の陰にいる森蘭丸らんまるであった。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
父、森三左衛門可成よしなりをここにうしなった蘭丸らんまるであった。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
読み反古ほごの始末は蘭丸らんまるがする。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御近習ごきんじゅ蘭丸らんまるどの」
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蘭丸らんまる
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蘭丸らんまる
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)