二流の人にりゅうのひと
天正十八年、真夏のひざかりであつた。小田原は北条征伐の最中で、秀吉二十六万の大軍が箱根足柄の山、相模の平野、海上一面に包囲陣をしいてゐる。その徳川陣屋で、家康と黒田如水が会談した。この二人が顔を合せたのはこの日が始まり。いはゞ豊臣家滅亡の楔 …
作品に特徴的な語句
かんば ゆみ かく くみ 如何いかが かたじけな かく 死者しにもの かみ 乃公だいこう 信雄のぶかつ こう いたずら ねんごろ くじ 日向ひゅうが 法螺ぼら 生擒いけどり 蟷螂とうろう きびす せき 面子めんつ これ 交々こもごも また たお 代者しろもの てい 信包のぶかね せがれ 備後びんご 僥倖ぎょうこう 儕輩せいはい 入牢じゅろう 兼々かねがね 冊封さくほう 却々なかなか 周防すおう 壮丁そうてい 太々ふてぶて 奴原やつばら 媾和こうわ 寧日ねいじつ 屡次るじ 帷幕いばく 干戈かんか 弥縫びほう 張子はりこ 徒然つれづれ 御諚ごじょう 思召おぼしめ 恟々きょうきょう 恵瓊えけい 惻々そくそく 懐刀ふところがたな 成程なるほど 指金さしがね 政所まんどころ 敬々うやうや 数多あまた 旌旗せいき りゅう 昵懇じっこん 時鳥ほととぎす 智嚢ちのう 東莱とうらい 東鑑あずまかがみ 氏郷うじさと 気色けしき 波浮はぶ 海内かいだい 滂沱ぼうだ 滔々とうとう 滾々こんこん 無辜むこ 犇々ひしひし 猿猴えんこう 睥睨へいげい 矜恃きょうじ 知悉ちしつ 矮陋わいろう 破鐘われがね 磊落らいらく 社稷しゃしょく 秀包ひでかね たけのこ かがり 糟漬かすづけ しゃ 紹巴じょうは 義智よしとし 老獪ろうかい 耶蘇ヤソ 肚底とてい 肚裡とり