“犇々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひしひし78.8%
ひし/\20.4%
ほんほん0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ああ「自ら起て籠を開いて白鷴を放つ」白ママを放つ。この情。「秋来見月多帰思」境遇の上から実感に犇々ひしひしと迫るものがあったのだ。
(新字新仮名) / 宮本百合子(著)
くだん古井戸ふるゐどは、先住せんぢういへつまものにくるふことありて其處そこむなしくなりぬとぞ。ちたるふた犇々ひし/\としておほいなるいしのおもしをいたり。
森の紫陽花 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
それは闘志を忍ばせた美しい眼が、どことなく弱々しい表情とぴったり調和して、智的な、逞しさが西方の胸に犇々ほんほんと迫るようである。
学校騒動 (新字新仮名) / 尾崎士郎(著)