“滾々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こんこん85.7%
こん/\12.1%
ごぼごぼ1.1%
どくどく1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
関所はすたれ、街道には草蒸し、交通の要衝としての箱根には、昔の面影はなかったけれども、温泉いでゆ滾々こんこんとしていて尽きなかった。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
関所は廃れ、街道には草蒸し、交通の要衝としての箱根には、昔の面影はなかつたけれども、温泉いでゆ滾々こん/\として湧いて尽きなかつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
吸筒すいづつが倒れる、中から水——といえば其時の命、命の綱、いやさ死期しごゆるべて呉れていようというソノ霊薬が滾々ごぼごぼと流出る。
甘いあったかな乳汁ちち滾々どくどくと出て来て、咽喉のどへ流れ込み、胸をさがって、何とも言えずおしい。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)