“死期”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しき53.3%
しご46.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其後そのご雲飛うんぴ壮健さうけんにして八十九歳にたつした。我が死期しききたれりと自分で葬儀さうぎ仕度したくなどをとゝの遺言ゆゐごんして石をくわんおさむることをめいじた。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
永光寺の開山(名をきゝもらせり)血脉けちみやくをかのふちにしづめて化度けどし玉ひしゆゑ悪竜得脱とくだつなし、その礼とてかの墓石はかいしふちにいだして死期しきしめす。
あの美貌で剛気な武士のこれが死期しごまでの品だろうか。伝右衛門はひょっと、そぐわない気がしたが、二日の晩の彼を思いだして
べんがら炬燵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
洋一はあんな看護婦なぞに、母の死期しごを数えられたと思うと、腹が立って来るよりも、かえって気がふさいでならないのだった。
お律と子等と (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)