“死亡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しばう30.0%
しぼう15.0%
みまか15.0%
みまかり5.0%
うせて5.0%
おなくなり5.0%
ない5.0%
なく5.0%
なくな5.0%
なくなり5.0%
シボウ5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
翌年よくとしになり權官はあるつみを以てしよくはがれてしまい、つい死亡しばうしたので、ぼくひそかに石をぬすみ出してりにたのが恰も八月二日の朝であつた。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
下等船客かとうせんきやくいち支那人シナじんはまだ伊太利イタリー領海りやうかいはなれぬ、ころよりくるしきやまひおかされてつひにカンデイアじまとセリゴじまとのあひだ死亡しぼうしたため
『人死亡みまかる時に、若くはわなきて自らしたがひ、或は絞きて殉はしめ、及びあながちにゆきし人の馬を殉へるが如き旧俗は、皆悉くとどめよ』
本朝変態葬礼史 (新字新仮名) / 中山太郎(著)
見せず惡事あくじ腰押こしおし或ひは賭博かけごと宿やどなどして食客ゐさふらふの五六人はたえす追々田畑たはた賣拂うりはらひ水呑同樣の困窮こんきうとなり凡十四五年居る中女房にようばう死亡みまかり今では娘とたゞ兩人差向ひてに漸々其の日を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
娘が死亡うせての十三回忌より老爺は不起の病にかゝりぬ、觀念の眼かたく閉ぢては今更の醫藥も何かはせん、哀れの孫と頑なの翁と唯二人、傾きたる命運を茅屋わらやが軒の月にながめて
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
死亡おなくなり遊ばした母様おっかさんに、よく顔がておいでだから、平常いつも姉様ねえさんと二人して、可愛がってあげたのに、今こんな身になっているのを、見ていながら、助けてくれないのは情ないねえ、怨めしいよ。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しかも、事毎に藤吉と張り合って、初手から藤吉が死亡ないものと白眼にらんでいる女隠居の行衛を、駒蔵はあくまでも生きていると定めてかかっているらしかった。
お神さんの方は先年死亡なくなりまして、今では大師匠一人なんですが、今の師匠の虎松は、実子で有りながら、どうも邪慳じゃけんで、ちっとも大師匠の面倒を見ませんので、私は猶更なおさら気の毒で成りません。
死剣と生縄 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
『私は……父はまだ達者ですが、母は私が学校を卒業する少し前に死亡なくなりました。』
一月一日 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
段々聞くとお死亡なくなりになって仕舞ったので、是から探すので、伊香保へ探しに来たと云うわけではないので、これは湯治でげすが
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ナガレ、ヨドミテフチイカリテハ沸々フツフツカカリテハタキハテハ、ミナイツコントンノウミデアル。肉体ニクタイ死亡シボウデアル。キミノ仕事シゴトノコルヤ、ワレノ仕事シゴトノコルヤ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)