死亡しぼう)” の例文
下等船客かとうせんきやくいち支那人シナじんはまだ伊太利イタリー領海りやうかいはなれぬ、ころよりくるしきやまひおかされてつひにカンデイアじまとセリゴじまとのあひだ死亡しぼうしたため
ところが、長子ちょうしのセルゲイは丁度ちょうど大学だいがくの四年級ねんきゅうになってから、急性きゅうせい肺病はいびょうかか死亡しぼうしてしまう。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
その秋の赤痢せきり流行りゅうこうのさい、親子おやこ五人ひとりものこらず赤痢せきりをやった。とうとう妻と子ども三人とはひと月ばかりのあいだに死亡しぼうし、花前は病院びょういんにあってそれを知らないくらいであった。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
防腐法ぼうふほうだとか、コッホだとか、パステルだとかったって、実際じっさいにおいてはなかすこしもこれまでとかわらないではいか、病気びょうきすうも、死亡しぼうすうも、瘋癲患者ふうてんかんじゃためだとって、舞踏会ぶとうかいやら
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
これよりグロモフのいえには、不幸ふこう引続ひきつづいててセルゲイの葬式そうしきんだ一週間しゅうかんちちのグロモフは詐欺さぎと、浪費ろうひとのかどもっ裁判さいばんわたされ、もなく監獄かんごく病院びょういんでチブスにかかって死亡しぼうしてしまった。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)