“猶更”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
なおさら60.6%
なほさら33.8%
なおさ4.2%
なほさ1.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“猶更”を含む作品のジャンル比率
歴史 > 伝記 > 日本20.8%
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸11.3%
芸術・美術 > 演劇 > 演劇史 各国の演劇4.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「私の今日こんにちの境涯では猶更なおさらそうです——しかし、叔父さん、そういう感じのする時が、一番心は軟かですネ」
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
距離にすれば恐らく二十間とはへだっていない彼等の悪意なき無関心が、悪意なきが故に猶更なおさらうらめしく思われた。
お勢登場 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
薄暗うすぐらつるしランプの光がせこけた小作こづくりの身体からだをば猶更なほさらけて見せるので
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
が、一度眼がさめた以上、なつかしい彼の日に焼けた顔を何時までも見ずにゐる事は、猶更なほさら彼女には堪へられなかつた。
南京の基督 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
僕は気にかかりながらも、これを父に問い返すことは出来ず、又母には猶更なおさら出来ず、ちいさな心を痛めながらも月日を送って居ました。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
二人がかつては恋の競争者だったことが、猶更なおさらこの反感を高めた。
恐ろしき錯誤 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
事の仔細を申さば、只〻御心にたがふのみなるべけれども、申さざれば猶ほ以て亂心の沙汰とも思召おぼしめされん。申すも思はゆげなる横笛が事、まこと言ひかはせし事だになけれども、我のみの哀れは中々に深さの程こそ知れね、つれなき人の心に猶更なほさら狂ふ心の駒を繋がむ手綱たづなもなく、此の春秋はるあきは我身ながらつらかりし。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)