“なほさら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
猶更83.8%
尚更16.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
食物のきらひと云ふ事は一家族の中にさへ有る事故、異りたる國民、異りたる人種じんしゆの間に於ては猶更なほさら甚しき懸隔けんかくを見るものなり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
夫人は「岸までは猶更なほさら遠い。少し待ちなさい、ロダンの馬車に馬を附けさせて送らせませう」と云つて馭者ぎよしやを呼んで命ぜられた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
ところがもっと近くによりますと、尚更なほさらわからなくなりました。三疋とも口が大きくて、うすぐろくて、眼の出た工合ぐあひも実によく似てゐるのです。これにはいよいよどうも困ってしまったのでした。
蛙のゴム靴 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
和尚様も驚きましたが、愚助は尚更なほさら驚きました。
愚助大和尚 (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)