死亡うせて)” の例文
娘が死亡うせての十三回忌より老爺は不起の病にかゝりぬ、觀念の眼かたく閉ぢては今更の醫藥も何かはせん、哀れの孫と頑なの翁と唯二人、傾きたる命運を茅屋わらやが軒の月にながめて
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)