死亡みまか)” の例文
『人死亡みまかる時に、若くはわなきて自らしたがひ、或は絞きて殉はしめ、及びあながちにゆきし人の馬を殉へるが如き旧俗は、皆悉くとどめよ』
本朝変態葬礼史 (新字新仮名) / 中山太郎(著)
ついこのさきの小村井おむらいのはずれに住みついてしがない暮しをいたしておりましたるうち、嫁はなれぬ手仕事に精魂をつかいはたし、昨年の秋、六つをかしらに四人の子を残して死亡みまか
顎十郎捕物帳:09 丹頂の鶴 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
尋ねしが道にて惡きやつに付られ少しも油斷ゆだんならざるまゝ早忽々々そこ/\に通り拔しがいつごろ此所へ來られしやと問懸とひかけられお專は忽ちなみだふくみ父は貴方のお泊りありし其年のくれ死亡みまかり遂に我家を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)