トップ
>
滾
ふりがな文庫
“滾”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
こぼ
71.3%
たぎ
17.5%
まろ
3.8%
ころが
2.5%
まろが
1.3%
ころ
1.3%
なが
1.3%
はし
1.3%
▼ 他 5 件を表示
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こぼ
(逆引き)
心の中では男泣きに涙を
滾
(
こぼ
)
して居りますが、私はそれと反対で日々夜々何一つの不安をも感ぜず、喜ばるるばかりでございます。
ある抗議書
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
滾(こぼ)の例文をもっと
(50作品+)
見る
たぎ
(逆引き)
どうもいかぬ、唯ちらちらする蘭引の
滾
(
たぎ
)
る音につれて、
火蛇
(
ひへび
)
の精の
嘲笑
(
せゝらわらひ
)
が聞えるばかり。彼はわが冥想を亂さうとして戯弄するのか。
錬金道士
(旧字旧仮名)
/
ルイ・ベルトラン
(著)
滾(たぎ)の例文をもっと
(14作品)
見る
まろ
(逆引き)
お母さんが慰めるやうな調子でかう云ふと美津子は何と答へていゝか解らなくなつてしまつて——と、見る間に涙がほろほろと頬を
滾
(
まろ
)
び落ちて来ました。
お父さんのお寝坊
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
滾(まろ)の例文をもっと
(3作品)
見る
▼ すべて表示
ころが
(逆引き)
石片又は熔巖の塊ありて、歩ごとに
滾
(
ころが
)
り落つるが故に、
縱
(
たて
)
に列びて登るに由なし。我等は雙脚に鉛を懸けたる如く、一歩を進みては又一歩を退き、只だ一つところに在るやうに覺えたり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
滾(ころが)の例文をもっと
(2作品)
見る
まろが
(逆引き)
水牛の背にも、昆蟲
聚
(
あつま
)
りて寸膚を止めねば、時々怒りて自らテヱエルの黄なる流に躍り入り、身を水底に
滾
(
まろが
)
してこれを
攘
(
はら
)
ひたり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
滾(まろが)の例文をもっと
(1作品)
見る
ころ
(逆引き)
あ、
痛
(
いた
)
! さう強く
撞
(
つ
)
くから毎々球が
滾
(
ころ
)
げ出すのだ。風早の球は
暴
(
あら
)
いから
癇癪玉
(
かんしやくだま
)
と謂ふのだし、遊佐のは馬鹿に
柔
(
やはらか
)
いから
蒟蒻玉
(
こんにやくだま
)
。それで、二人の撞くところは
電公
(
かみなり
)
と
蚊帳
(
かや
)
が
捫択
(
もんちやく
)
してゐるやうなものだ
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
滾(ころ)の例文をもっと
(1作品)
見る
なが
(逆引き)
岸の牧場にあふれるばかりに
滾
(
なが
)
れ落ちる水は、いかにもたった今氷河から融けて来たと思われる、底濁りのある蒼色で、その重々しい様子が、キンバイの咲き乱れた鮮やかな川岸の草原と
スウィス日記
(新字新仮名)
/
辻村伊助
(著)
滾(なが)の例文をもっと
(1作品)
見る
はし
(逆引き)
高く昇る水は夢の如く白く、
滾
(
はし
)
り飛ぶ水滴は叙情詩の砕けたる霊魂のやうに紫の街灯の影を宿して、さやさやと悲しく池の面を滑つてゐた。
市街を散歩する人の心持
(新字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
滾(はし)の例文をもっと
(1作品)
見る
滾
漢検1級
部首:⽔
14画
“滾”を含む語句
滾々
滾滾
滾転
滔々滾々
滾〻
滾沸
“滾”のふりがなが多い著者
木下杢太郎
海野十三
蘭郁二郎
北原白秋
橘外男
倉田百三
菊池寛
徳田秋声
久生十蘭
牧野信一