まろが)” の例文
水牛の背にも、昆蟲あつまりて寸膚を止めねば、時々怒りて自らテヱエルの黄なる流に躍り入り、身を水底にまろがしてこれをはらひたり。
カムパニアの廣き野は、この頃の暑さに焦げたゞれて、いさゝかの生氣をだに留めざりき。黄なるテヱエルの流の、層々の波をまろがし去るは、そをして海に沒せしめんが爲めなるべし。