ころが)” の例文
石片又は熔巖の塊ありて、歩ごとにころがり落つるが故に、たてに列びて登るに由なし。我等は雙脚に鉛を懸けたる如く、一歩を進みては又一歩を退き、只だ一つところに在るやうに覺えたり。
それぢや死ぬのはつまらんですよ! 三千や四千の金なら、随分そこらにころがつてゐやうと私は思ふ。就いては何とか御心配して上げたいと考へるのですが、先づとにかく貴下方の身の上を
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)