“蒟蒻玉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こんにやくだま60.0%
こんにゃくだま40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おれが、こゝろらずに、けろりとしてましたつらよ。おのれいしでも、おれこゝろんで、睫毛まつげつゆ宿やどさないか。かすみにもくもらぬひとみは、蒟蒻玉こんにやくだま同然どうぜんだ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あ、いた! さう強くくから毎々球がころげ出すのだ。風早の球はあらいから癇癪玉かんしやくだまと謂ふのだし、遊佐のは馬鹿にやはらかいから蒟蒻玉こんにやくだま。それで、二人の撞くところは電公かみなり蚊帳かや捫択もんちやくしてゐるやうなものだ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「晩飯を食わせるから来いというんでいったんです、ふところ都合も余りよくはねえだろうと思ってこっちは頑てきに角樽つのだるを持たせていったくらいなんです、ところがあの蒟蒻玉こんにゃくだまは」
評釈勘忍記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
みがいたら瑳いたゞけに光るなり、性根玉でも何の玉でも」と書くと、いつの間に誰か書きえて、「光るかの蒟蒻玉こんにゃくだまときん玉と、こんな歌よむ性根玉でも」とあったと『一話一言』で読んだ。