“蒟蒻島”の読み方と例文
読み方割合
こんにゃくじま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『とにかく、先程さきほどのお話の件だが……路傍みちばたでは人に怪しまれようし。……そうそう、蒟蒻島こんにゃくじま知人しりびとが、出合茶屋であいぢゃやをかねた船宿をしておるから、そこ迄、お越し下さらぬか』
死んだ千鳥 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
父親は台湾とやら所在分らず、一人有ったが、それも亡くなった叔父の女房で、蒟蒻島こんにゃくじまで油揚の手曳てびきをしていた。余り評判のよくない阿婆おばあが、台所だいどこから跨込またぎこんで、帳面を控えて切盛する。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)