“こんにゃくじま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蒟蒻島50.0%
菎蒻島25.0%
蒟蒻嶋25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父親は台湾とやら所在分らず、一人有ったが、それも亡くなった叔父の女房で、蒟蒻島こんにゃくじまで油揚の手曳てびきをしていた。余り評判のよくない阿婆おばあが、台所だいどこから跨込またぎこんで、帳面を控えて切盛する。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
今日は洗い髪の櫛巻くしまきで、節米ふしよね鼠縞ねずみじまの着物に、唐繻子とうじゅす更紗縮緬さらさちりめんの昼夜帯、羽織が藍納戸あいなんどの薩摩筋のおめしというめかし込みで、宿の女中が菎蒻島こんにゃくじまあたりと見たのも無理ではない。
深川女房 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
父と一緒に蒟蒻嶋こんにゃくじまとか云う所の大黒屋と云う鰻屋へたびたび行ったことがあったので、今もその家があるかどうかを聞かしてみると、さあ、どうでございますやろ、小満津こまつなら聞いておりますがと
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)