“こんこん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コンコン
語句割合
滾々40.8%
昏々39.8%
懇々13.6%
滾滾2.6%
狐1.0%
惛々0.5%
昏昏0.5%
混々0.5%
渾々0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
到底昔のように滾々(こんこん)とは言葉が湧いて来ないので、結局平素より多少饒舌になり、声の調子が高くなると云う程度にしかなれない。
客ぎらい (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
二間(ま)のうち一間のほうには、お十夜孫兵衛、宿酔(ふつかよい)でもしたのか、蒼味(あおみ)のある顔を枕につけ、もう午頃(ひるごろ)だというに昏々(こんこん)と熟睡(じゅくすい)している。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
寄手の将の木下殿より懇々(こんこん)と、時勢の赴(ゆ)くところを説かれ、大義のため小義をすてよとのおすすめに屈し、遂に、これへ同道いたしました。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
更に登ること少許(すこしばかり)にして、路傍に小山の如き巨岩が峙(そばだ)ち、右に大残雪があって雪解の水が滾滾(こんこん)と流れている、それを見ると誰しも一口飲まずには通れない。
白馬岳 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
「狐(こんこん)ちきでもいるのかなア」
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
数度の喀血(かっけつ)、その間々(あいあい)には心臓の痙攣(けいれん)起こり、はげしき苦痛のあとはおおむね惛々(こんこん)としてうわ言を発し、今日は昨日より、翌日(あす)は今日より、衰弱いよいよ加わりつ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
惛々(こんこん)として臥床(とこ)の上に倒れぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
ただ末期(まつご)をらくにするために思いきり注射した麻酔剤がきいてるあいだの昏昏(こんこん)とした眠りから醒(さ)めたときに母は奇蹟的に元気を恢復(かいふく)した、病苦もなく、浮腫もへり
母の死 (新字新仮名) / 中勘助(著)
此地眺望最も秀美、東は滄海(そうかい)漫々(まんまん)として、旭日(きょくじつ)の房総(ぼうそう)の山に掛るあり、南は玉川(たまがわ)混々(こんこん)として清流の富峰(ふほう)の雪に映ずるあり、西は海老取川(えびとりがわ)を隔て云々、大層賞めて書いてある。
悪因縁の怨 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
その静養の間にあって、藪柑子時代以後一時中絶していた先生の創作意欲が、急にはけ口をもった清水のように、渾々(こんこん)として流れ出したのであった。
寺田寅彦の追想 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)