“昏々:こんこん” の例文
“昏々:こんこん”を含む作品の著者(上位) | 作品数 |
---|---|
吉川英治 | 21 |
中里介山 | 7 |
海野十三 | 5 |
芥川竜之介 | 5 |
国枝史郎 | 3 |
“昏々:こんこん”を含む作品のジャンル | 比率 |
---|---|
文学 > 英米文学 > 小説 物語(児童) | 11.1% |
文学 > 日本文学 > 小説 物語 | 1.6% |
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童) | 0.4% |
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
ゆき子が昏々と眠りかけて来たので、そのまゝ机に向ひ、富岡は林業と植物に就いての、仏印の思ひ出の原稿に向つた。
八弥の体は、人間の波の上に浮き上がった。彼は、宙に足を振って、何か叫んだが、すぐに、昏々と仮死してしまった。
と、お粂はやがて夜具の中の昏々たる夢の人を軽くゆすぶって、なお醒めない寝顔に吾を忘れて見入っておりましたが、
ここは神童子越えのうちの峠の一つ。幸いに、通る者はなかったものの、君臣三名は、そのまま昏々と絶え入りそうな姿だった。
ともすれば昏々と眼をふさぎたくなるような容子の官兵衛であったが、又四郎の声と知ると、上眼を吊って、にことうなずいた。
はっきりした声でこういったので、葉子が顔を近寄せて何かいおうとすると昏々としてたわいもなくまた眠りにおちいるのだった。
いぶかしげにあたりを見まわした左膳、横の床に、まだあおい顔をして死人のごとく昏々とねむっている柳生源三郎に眼が行くと、
と云って帆村は半身を起しかけたが、「あッ痛い」と、またもや地上にゴトリと倒れてしまった。そして昏々として睡ってしまった。
「ふウーム……」と、等しく、長屋の者が、目と目を見あわせていると、今まで、昏々としていた紋日の虎。
大尉は昏々と死んで行きました。娘のことを口走りながら——が、その娘のためには、一文も残さずに。
いくしばらく、昏々たる夢路を歩んでいるが、道庵お立ちの声は、容易にその夢を驚かすことがない。
そして今、饑えにおとろえはて、血は寒さに凍りクリスマス前夜の夜あかしのたのしさを思い浮べながら、昏々と死んで行こうとするのです。
一時間近くもかゝったために、瑠璃子は、多量の出血のために、昏々として人事不省の裡にあった。
が、——いつのまにか、昏々と深く眠り落ちていた。その母もなく、腹の痛みもなく、天地もなく。
彼は一日中昏々と眠っていたいと考えるのだが、いろんな用事がむらがって起き、止むなく歩き廻ったり人に会ったりしなければならなかった。
二人の中の一粒種、十一歳の可愛い盛り、葉之助は大熱に浮かされながら昏々として眠っている。
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