“昏睡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こんすい92.9%
ねむり3.6%
こんすゐ1.8%
こすゐ1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少女のような声はただそれきりで杜切とぎれた。それから昏睡こんすい状態とうめき声がつづいた。もう何を云いかけても妻は応えないのであった。
美しき死の岸に (新字新仮名) / 原民喜(著)
私はホッと安堵してそれからボートを漕ぎ出した。間もなく日が暮れて夜が来た。激しい空腹と疲労とは私を昏睡ねむりに引っ張り込む。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
でも今は丁度十分程前に、私がおやしきにゐたときにはおやすみのやうでした。大抵午後中一種の昏睡こんすゐ状態で横になつてゐらして、六時か七時頃にはお目覺めになりますの。
昏睡こすゐせる人の無感覚こそやがてそのせい」なれ。
失楽 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)