失楽しつらく
わが上に一切の事物を示す「失楽」よ、 過ぎゆく日の最後なる今日の「失楽」よ、 わが身の上の「失楽」よ、我は汝に叫ぶ、 「全く空し」と。 我は幽欝なる汝の栖所に圧込められ、 我は其処に、粛索と飢渇との苦を続く。 何物も好からず、何物も最後まで …