“蠕動”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぜんどう95.0%
うごめ5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうしてそれらの蠕動ぜんどうは、次第に力づいて来ると、夕闇の泌みこんだ部屋の中を乗越えて、寺田の周囲に泳ぎ寄って来るのであった。
魔像 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
田の面には、風が自分の姿を、そこになぎさのやうな曲線で描き出しながら、ゆるやかに蠕動ぜんどうして進んで居た。それは涼しい夕風であつた。
かくて此失楽の中に猶蠕動うごめく……大馬鹿者よ。
失楽 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)