“ぜんどう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蠕動79.2%
善導8.3%
前導4.2%
禅堂4.2%
禅洞4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
田の面には、風が自分の姿を、そこになぎさのやうな曲線で描き出しながら、ゆるやかに蠕動ぜんどうして進んで居た。それは涼しい夕風であつた。
支那でも浄土の法門を述べる人師は多いけれども、法然は唐宋二代の高僧伝の中から曇鸞どんらん道綽どうしゃく善導ぜんどう懐感えかん少康しょうこうの五師を抜き出でて一宗の相承をたてた。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
双頭そうとう牡丹燈ぼたんとうかかげて前導ぜんどうし、一うしろしたが
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
かれは、椅子いすにこそ腰をおろしていたが、その姿勢は、あたかも禅堂ぜんどうに足を組み、感覚の世界を遠くはなれて、自分の心の底に沈潜ちんせんしている修道者を思わせるものがあった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
妙心寺の禅洞ぜんどうふかくかくれてしまわれたら、再びまた、幾十日を待ったら禅師に接する折があるかわからない。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)