“禅堂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぜんだう66.7%
ぜんどう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
友人いうじん北洋ほくやう主人(蒲原郡見附の旧家、文をこのみ書をよくす)くだんの寺をたるはなしに、本堂間口まぐち十間、右に庫裏くり、左に八けんに五間の禅堂ぜんだうあり、本堂にいたるさかの左りに鐘楼しゆろうあり、禅堂のうしろに蓮池れんちあり。
友人いうじん北洋ほくやう主人(蒲原郡見附の旧家、文をこのみ書をよくす)くだんの寺をたるはなしに、本堂間口まぐち十間、右に庫裏くり、左に八けんに五間の禅堂ぜんだうあり、本堂にいたるさかの左りに鐘楼しゆろうあり、禅堂のうしろに蓮池れんちあり。
かれは、椅子いすにこそ腰をおろしていたが、その姿勢は、あたかも禅堂ぜんどうに足を組み、感覚の世界を遠くはなれて、自分の心の底に沈潜ちんせんしている修道者を思わせるものがあった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)