“禅家”の読み方と例文
読み方割合
ぜんけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
禅家ぜんけで無言の問答をやるのが以心伝心であるなら、この無言の芝居も明かに以心伝心の幕である。すこぶる短かいけれどもすこぶる鋭どい幕である。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
大相国寺の智清ちせいは、手紙の中にある智深の経歴を読んで、ちょっと、うんざり顔だったが、また禅家ぜんけ特有なとでもいうか、へんな興味も覚えぬではなかった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「無声の声は、禅家ぜんけのいわゆる隻手せきしゅ音声おんじょうといったようなものでございますか」
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)