“禅定寺峠”の読み方と例文
読み方割合
ぜんじょうじとうげ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「弥助はこの秋、禅定寺峠ぜんじょうじとうげという所で、間違いがあって落命いたした。だが、森啓之助の方は、只今お国詰くにづめで相かわらずにやっている」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かれはおそらく、この木曾の夜の道を踏んで、あの禅定寺峠ぜんじょうじとうげいただきに、骨を埋めている唐草銀五郎のおもかげを、目にうかべずにはいられまい。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
禅定寺峠ぜんじょうじとうげから、万吉を江戸に立たせ、自分だけ大阪へ戻ってきた弦之丞。訊ねれば、すぐにも会えると思っていた住吉村へ行ってみて、思わぬ失望をした。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)