“ぜんじょうじとうげ”の漢字の書き方と例文
語句割合
禅定寺峠100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
怖い物から逃げるように、万吉は、道中笠を西日へかたげて、禅定寺峠ぜんじょうじとうげから江戸へ心を急がせて行った——。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
落ちあう場所は——大阪から河内かわち裏街道をとって大津へ迂回うかいするつもり——その方が人目に立つまいと思う。で、途中の禅定寺峠ぜんじょうじとうげを待ちあわす場所と定めておく。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今しも、笠取かさとりの盆地から、禅定寺峠ぜんじょうじとうげ七曲ななまがりを、ヒタヒタと登ってゆく武士の一群れがあった。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)