“迂回”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うかい82.6%
うくわい5.8%
まわ4.7%
うっかい1.2%
うね1.2%
うねっ1.2%
まは1.2%
まわり1.2%
まわりみち1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
更にその途上わざわざ迂回(うかい)して後藤や小村やマレウイチと会見した事実から推しても二葉亭の抱負や目的をほぼ想像する事が出来る。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
此(この)深山(しんざん)を少(すこ)しばかり迂回(うくわい)して皈(かへ)つたとて、左程(さほど)遲(おそ)くもなるまい、また極(きわ)めて趣味(しゆみ)ある事(こと)だらうと考(かんが)へたので、私(わたくし)は發議(はつぎ)した。
清岡は先刻(さっき)君江が昇った女阪の方へ迂回(まわ)って見えがくれに後をつけた。それとは知らない二人は話しながら堀端を歩いて行く。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ルパンの部屋は客間の続きになっていたが、その間の扉(ドア)には常に鍵がかけてあるので、彼は玄関から迂回(うっかい)して行かねばならなかった。ルパンは電灯を点じたが、しばらくすると
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)
たゞ左右(さいう)の斷崕(だんがい)と其間(そのあひだ)を迂回(うね)り流(なが)るゝ溪水(たにがは)ばかりである。瀬(せ)を辿(たど)つて奧(おく)へ奧(おく)へと泝(のぼ)るに連(つ)れて、此處彼處(こゝかしこ)、舊遊(きういう)の澱(よどみ)の小蔭(こかげ)にはボズさんの菅笠(すげがさ)が見(み)えるやうである。
都の友へ、B生より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
二人は緩(ゆる)き歩調に、芝生を突き当った。帰りには二三間迂回(うねっ)て、植込の陰を書斎の方(かた)へ戻って来た。双方共無言である。足並は偶然にも揃(そろ)っている。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
扨(さて)は人家ありけるよと打喜び、山岨(そば)の道なき処を転ぶが如く走り降り、やゝ黄ばみたる麦畑を迂回(まは)りつゝ近付き見るに、これなむ一宇の寺院にして、山門は無けれど杉森の蔭に鐘楼あり。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
すこし迂回(まわり)にはなるが、田中の里から曲って高野川に沿い、大宮大原道をすすみ、修学院のほうへ出て下り松に至る——という道取りがその第二。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
細君の里は小石川台町(こいしかわだいまち)で、健三の兄の家(うち)は市ヶ谷薬王寺前(いちがややくおうじまえ)だから、細君の訪問は大した迂回(まわりみち)でもなかった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)