“うくわい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
迂回45.5%
迂廻36.4%
迂囘18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と云つて、問題が其所そこれなければ、忠告も助言も全く無益である。代助は仕方しかたなしに迂回うくわいした。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
勘次かんじ黄昏たそがれちかくなつてからひとり草刈籠くさかりかご背負せおつてた。かれ何時いつものみちへはないでうしろ田圃たんぼからはやしへ、それからとほ迂廻うくわいして畑地はたちた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ときふゆはじめで、しもすこつてゐる。椒江せうこう支流しりうで、始豐溪しほうけいかは左岸さがん迂囘うくわいしつつきたすゝんでく。はじくもつてゐたそらがやうやうれて、蒼白あをじろきし紅葉もみぢてらしてゐる。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)