“まわりみち”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:マワリミチ
語句割合
廻道37.5%
迂廻25.0%
迂路25.0%
迂回12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は一度何かで学校が早く終った時、態々わざわざ廻道まわりみちをして其前を通って見た事がある。三味線さみせんのお師匠さんと違って、琴のお師匠さんのうちは格子戸作りでも、履脱くつぬぎに石もあって、何処か上品だ。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
却説さて、葛木法師の旅僧は遠くもかず、どこで電車を下りて迂廻まわりみちしたか、多時しばらくすると西河岸へ、船から上ったごとく飄然ひょうぜんとしてあらわれて、延命地蔵尊の御堂みどうに詣でて礼拝らいはいして
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
普通に——町へ往くには学校の崖下になった広い街路とおりを往くのであるが、それではひどく迂路まわりみちになるので、彼は平生いつものようにその捷径を選んだのであった。
馬の顔 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
細君の里は小石川台町こいしかわだいまちで、健三の兄のうち市ヶ谷薬王寺前いちがややくおうじまえだから、細君の訪問は大した迂回まわりみちでもなかった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)