“うっかい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鬱懐93.8%
迂回6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仕るは狐のばけ、なれども日頃の鬱懐うっかいを開いて、思うままに舞台に立ちます、熊が穴を出ました意気込、雲雀ひばりではなけれどもにじを取って引くいきおいでの……
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そういう鬱懐うっかいがあるので、烏丸中納言の館に上ったとき、つい思いが迫って、几帳の奥のひとに口説きかけたら、うれしく思います、という返事があった。
奥の海 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
ルパンの部屋は客間の続きになっていたが、その間のドアには常に鍵がかけてあるので、彼は玄関から迂回うっかいして行かねばならなかった。ルパンは電灯を点じたが、しばらくすると
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)