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迂回
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まわ
ふりがな文庫
“
迂回
(
まわ
)” の例文
清岡は
先刻
(
さっき
)
君江が昇った女阪の方へ
迂回
(
まわ
)
って見えがくれに後をつけた。それとは知らない二人は話しながら堀端を歩いて行く。
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
夜叉
(
やしゃ
)
のように、介は、
堤
(
どて
)
を目がけて飛んで行ったが、枯れ芦の沼がいちめんに、そこを隔てているので、遠く
迂回
(
まわ
)
らなければ、堤にはのぼれなかった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そのため旅人は路程を
迂回
(
まわ
)
り、家々では
扉
(
とぼそ
)
を閉じまするような有様。既に
柱松
(
はしらもと
)
に陣を取り、明朝此方へ取りかからん構え、必死に見えましてござりまする
赤坂城の謀略
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
夜半
(
よなか
)
も過ぎたろう。渡りきった千余騎は、なおさら行軍をひそかにして、平家の陣のうしろへ
迂回
(
まわ
)
った。低い雨雲にも、ふかい夜霧にも、
篝
(
かが
)
りが赤く映えていた。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
……先刻、使いをうけて驚いたが、訊き合せている
遑
(
いとま
)
もないし、やむなく道を
迂回
(
まわ
)
って会いに来た
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“迂回”の解説
迂回(うかい、「迂」の文字が常用外漢字のため、う回とも表記)とは、本来の道を行かず、特定の場所を避けて(または通ることが不可能な時に)遠回りすること。また、その際に通る道のことを迂路、迂回路、回り道等と呼ぶ。鉄道・道路でもこの言葉が使用される場合もある。
対義語はショートカット(近道)。
(出典:Wikipedia)
迂
漢検準1級
部首:⾡
7画
回
常用漢字
小2
部首:⼞
6画
“迂回”で始まる語句
迂回的
迂回路