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禅家
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ぜんけ
ふりがな文庫
“
禅家
(
ぜんけ
)” の例文
禅家
(
ぜんけ
)
で無言の問答をやるのが以心伝心であるなら、この無言の芝居も明かに以心伝心の幕である。すこぶる短かいけれどもすこぶる鋭どい幕である。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
大相国寺の
智清
(
ちせい
)
は、手紙の中にある智深の経歴を読んで、ちょっと、うんざり顔だったが、また
禅家
(
ぜんけ
)
特有なとでもいうか、へんな興味も覚えぬではなかった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「無声の声は、
禅家
(
ぜんけ
)
のいわゆる
隻手
(
せきしゅ
)
の
音声
(
おんじょう
)
といったようなものでございますか」
大菩薩峠:41 椰子林の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
禅家
(
ぜんけ
)
の修行などは、もっと直接にそのことに向けられているのではないか。
花も刀も
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
喇嘛教
(
らまきょう
)
には二種あって、一を黄教といい、他を紅教といい、その衣服をもって区別するのである。黄教は道徳を講じ、因果を明らかにし、かの
禅家
(
ぜんけ
)
と派を
異
(
こと
)
にして源を同じゅうするものである。
中国怪奇小説集:17 閲微草堂筆記(清)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
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だから主人がこの文章を尊敬する唯一の理由は、
道家
(
どうけ
)
で道徳経を尊敬し、
儒家
(
じゅか
)
で
易経
(
えききょう
)
を尊敬し、
禅家
(
ぜんけ
)
で
臨済録
(
りんざいろく
)
を尊敬すると一般で全く分らんからである。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
禅家
(
ぜんけ
)
でも
儒家
(
じゅか
)
でもきっと根本的にこの問題をつらまえる。いくら自分がえらくても世の中はとうてい意のごとくなるものではない、
落日
(
らくじつ
)
を
回
(
めぐ
)
らす事も、加茂川を
逆
(
さか
)
に流す事も出来ない。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
禅
常用漢字
中学
部首:⽰
13画
家
常用漢字
小2
部首:⼧
10画
“禅”で始まる語句
禅
禅定
禅師
禅刹
禅寺
禅杖
禅尼
禅定寺
禅那
禅定寺峠