“禅杖”のいろいろな読み方と例文
旧字:禪杖
読み方割合
ぜんじょう83.3%
ぜんぢやう16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、いいのこして、忍剣は禅杖ぜんじょうをひっかかえ、小文治こぶんじやりの石突きをトンと下ろして、ともにまッ暗な間道のなかへとびこんでいった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
僧は怪しいやつだと思って、枕許においた禅杖ぜんじょうを手にすると、それで怪物を力まかせになぐりつけたところ、大声をあげてそこに倒れた。
あやしと見て、六四枕におきたる禅杖ぜんぢやうをもてつよくちければ、大きに叫んでそこにたふる。この音に六五あるじうばなるものあかしを照し来るに見れば、若き女の打ちたふれてぞありける。