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禅杖
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ぜんじょう
ふりがな文庫
“
禅杖
(
ぜんじょう
)” の例文
旧字:
禪杖
と、いいのこして、忍剣は
禅杖
(
ぜんじょう
)
をひっ
抱
(
かか
)
え、
小文治
(
こぶんじ
)
は
槍
(
やり
)
の石突きをトンと下ろして、ともにまッ暗な間道のなかへとびこんでいった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
僧は怪しいやつだと思って、枕許においた
禅杖
(
ぜんじょう
)
を手にすると、それで怪物を力まかせになぐりつけたところ、大声をあげてそこに倒れた。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
わしは
禅杖
(
ぜんじょう
)
を上げて阿闍利の肩を打ったのだ。すると頭はくだけ、衣につつまれたままの、骨だらけであった。
あじゃり
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
すると和尚はいきなり
禅杖
(
ぜんじょう
)
を持ってたちあがるなり、許宣を追っかけて往った。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
たちまち、雷火をしかけたように、鉄門をとどろかした
忍剣
(
にんけん
)
の第一撃! この鉄の
扉
(
とびら
)
が破れるか、この
禅杖
(
ぜんじょう
)
が折れるかとばかり。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
しかもその先頭には、
法衣
(
ころも
)
姿に腹巻を
鎧
(
よろ
)
った大きな和尚が、
戒刀
(
かいとう
)
を
佩
(
は
)
き、
禅杖
(
ぜんじょう
)
を掻い込み眼のさめるような白馬にまたがって来るのであった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「えらそうに、野太刀なぞ横たえやがって、なんで、いい気持でわが
輩
(
はい
)
が寝ているところを、この大事な
禅杖
(
ぜんじょう
)
を
足蹴
(
あしげ
)
にしながら澄ましていくか」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
では——と
相談
(
そうだん
)
がまとまって伊那丸は
藺笠
(
いがさ
)
の
緒
(
お
)
をしめ、
忍剣
(
にんけん
)
は
禅杖
(
ぜんじょう
)
をもち直し、やおら、そこを立ちかけたせつなである。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
だッ——と馬を馳け合すやいな、
双鞭
(
そうべん
)
の唸り、風を切る
禅杖
(
ぜんじょう
)
、さながら
波間
(
はかん
)
の
魚紋
(
ぎょもん
)
そのまま、凄まじさといったらない。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
禅
常用漢字
中学
部首:⽰
13画
杖
漢検準1級
部首:⽊
7画
“禅”で始まる語句
禅
禅定
禅師
禅刹
禅寺
禅尼
禅定寺
禅那
禅家
禅定寺峠