“禅師”のいろいろな読み方と例文
旧字:禪師
読み方割合
ぜんじ84.6%
ぜじ15.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それと、妻の静に、妻の母のいそ禅師ぜんじと、わずか四人を連れたきりであったと、四天王寺の僧は、後で、取調べをうけた鎌倉の武士へ語った。
日本名婦伝:静御前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いや、こりゃまさに禅師ぜんじに一かつを食ったが、いくら江戸でも、左腕の辻斬りがそう何人もいて、みな気をそろえて辻斬りを働こうとも考えられぬ」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
しょうとに当られる禅師ぜじの君の御世話になられ、志賀のふもとに大層心細いお暮らしをなすって入らっしゃるそうでございますが……
ほととぎす (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
禅師ぜじの君が出向いて往かれて、その少女を志賀の里からともかくも京へ連れて来られたのだった。
ほととぎす (新字新仮名) / 堀辰雄(著)